第62回中央委員会を開催
長時間労働に依存しない賃金・労働条件の確立へ
大きな変化につながる春闘を展開しよう!


中央委員会全景


あいさつする成田中央執行委員長

 運輸労連は1月24日(水)、湯本富士屋ホテル(神奈川県足柄下郡)にて「第62回中央委員会」を開催。全国から198名(うち女性20名、女性参画率10.1%)の中央委員・傍聴者などが出席し、「2024春季生活闘争方針」を決定しました。
 冒頭のあいさつでは、成田中央執行委員長が登壇。先の能登半島地震と羽田空港での航空機事故に対して哀悼し、お見舞いを述べた後、今次春闘を取り巻く情勢について概観しました。その中で、いよいよ2024年4月からトラックドライバーの働き方が大きく変わること(年960時間の時間外労働上限規制の適用と改正改善基準告示の施行)について、「労働時間の長さに依存しない賃金制度へ本格的に移行する時代にきています」と強調。その原資を確保するためには、「消費者を含めた社会全体の意識改革を進めつつ、適正な取引環境を整備していくことが重要です。現地においても、積極的な発信をお願いします」と呼びかけました。
 一方で、社会的に賃上げの機運が高まっており、今次春闘に対する組合員の期待が大きいことも指摘。連合方針を踏まえた運輸労連の統一要求基準として、「所定内労働時間賃金に定期昇給(相当)分の1.5%と、他産業および業界内における格差是正分ならびにこの間の物価上昇を勘案し、賃金改善分(含む、格差是正分・物価上昇分)としての4.5%を加えた6.0%を乗じたものとし、賃上げ要求額は15,000 円中心」との方針が示されました。そして、その実現に向けて、「しっかりとベクトルを合わせて取り組んでいきましょう」とあいさつを締め括りました。
 続いて来賓あいさつでは、第27回参議院議員通常選挙(2025年7月)における運輸労連の推薦候補者が紹介され、各候補者から決意表明を受けました。また、多数の祝電の中から代表して、連合・芳野会長と交運労協・住野議長の連帯のメッセージが紹介されました
 議事では、杉山中央書記長が活動経過を報告し、第1号議案「2024春季生活闘争方針」を提案。6名の中央委員からの質疑・要望に対して中央本部役員が答弁し、絶対多数の賛成で「2024春季生活闘争方針」を可決しました。引き続き、スローガンを採択し、成田中央執行委員長の音頭による力強い「団結ガンバロー三唱」をもって第62回中央委員会は閉会しました。





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