運輸労連第53回定期大会 7月28日 書面により開催

2020年度(中間年)運動方針を決定
参加者の健康と安全、そして命を最優先し、書面開催を決断


団結ガンバロー

<スローガン>

実現しよう!
働き方改革・産業政策・組織拡大
切り拓こう!
運輸産業の未来を


 運輸労連は7月28日(火)、新型コロナウイルス感染症の拡大に鑑み、第53回定期大会を書面開催の形式で執り行いました。
 書面開催にあたっては、事前に「報告・承認事項」および「議案」を書面と動画により代議員に向け報告・提案し、それに対する質疑・答弁を書面送付にて行いました。大会当日はまず、議事運営委員長兼資格審査委員長の立ち会いの下、代議員にあらかじめ送付・集約していた「賛否ご回答票」を開票。大会を書面開催とすることの確認、および議長団の選出を確認し、大会成立宣言を行いました。
 その後の開票では、「2019年度一般経過報告」「2019年度決算報告・会計監査報告」が承認されるとともに、第1号議案(運動方針)並びに第2号議案(予算等)が賛成多数で可決されました。続いてスローガンの採択がされた後、「団結ガンバロー」三唱をもって大会は閉会しました。

 なお、大会に先立ち、運輸労連ホームページでは、難波中央執行委員長、立憲民主党・枝野代表、赤松運輸労連顧問(衆議院副議長)によるビデオメッセージを公開しました(掲載は7月21日〜28日まで。要旨は以下に掲載)。


難波中央執行委員長メッセージ(要旨)

ウィズコロナでの産業のあり方を考えたい


中央執行委員長
難波 淳介

 先ずは、「令和2年7月豪雨」でお亡くなりになられた方にお悔やみ申し上げます。また、各地域で被災された皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。国内は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言を経て、社会経済の再開へと動き出したところです。
 しかし、感染症が消え去ったわけではありません。ウィズコロナ(感染症との共生)の中、安全確保を最優先に大会運営を考えた結果、書面での開催を決断しました。
 コロナ禍において、ごく一部でトラックドライバーに対する言われなき「職業差別」や「誹謗中傷」がありました。ただ一方では、温かい励ましのメッセージを寄せていただき、物流の重要性を理解してくださる方が確実に増えていることを実感します。この間の物流と、日本の社会経済を支えてこられたすべての仲間の皆さんとそのご家族に敬意を表し、感謝申し上げます。
 感染症の影響は経済を直撃し、4月の休業者数は過去最多の597万人に達しました。影響が表面化・拡大化する直前から取り組んだ2020春闘は、厳しい交渉となったものの、月例賃金の引き上げでは3年連続の2,000円台となっています。この数字は、物流を止めないためには人材確保が必要であり、そのためにはトラックドライバーの賃金・労働条件の引き上げが欠かせないという私たちの主張に、経営者側も歩み寄り、認識を同じくした結果であると考えます。
 人材不足はトラック運輸産業の喫緊の課題ですが、これに加えて「100年に1度」と言われるウイルスとの闘いは長期戦になることが予想されます。そこで指摘されるのが、「新しい生活様式」や「新常態(ニューノーマル)」への転換に伴う産業構造・働き方の変化です。
 しかし、感染症によってルールやコミュニケーションのあり方が変化したとしても、「物流を止めてはならない」という私たちの主張は、恒久的に変わらないことを強調したいと思います。私たちが使命を全うしてこそ安定した生活を送ることができるという事実を、今一度社会に発信していかなければなりません。そのための行動を、一緒に起こしていきましょう。


立憲民主党代表 枝野幸男氏メッセージ(要旨)

立憲民主党は皆様とともに頑張ってまいります


立憲民主党代表
枝野 幸男 氏

 運輸労連第53回定期大会の開催おめでとうございます。昨今のコロナ禍でも、エッセンシャルワーカーとして日本の安全で正確な物流を守り、日本経済と国民生活を現場で支えておられることに心から敬意を表します。
 皆さんが誇りをもって働けるよう、他産業と比べて遜色のない賃金と労働時間を実現していかなければなりません。立憲民主党は、運輸労連の皆さんとしっかり意見を交換しながら、ワークライフバランスのとれた暮らしが実現できるよう全力を尽くすことをお誓いします。運輸労連の益々のご発展とご健勝を心よりお祈り申し上げ、あいさつとします。

 


運輸労連顧問 赤松広隆氏メッセージ(要旨)

日々奮闘される皆様に感謝申し上げます


運輸労連顧問
赤松 広隆 氏
(衆議院副議長)

 新型コロナウイルス感染症の拡大をめぐって、とりわけ運輸産業は大変な状況が続いています。国民のライフラインである物流を一時たりとも途絶えさせてはいけないとの運輸の使命をもって、日々皆さんが頑張っておられることに心から敬意を表し、感謝申し上げます。運輸の現場では、要員不足の一方で荷物の総量が増えていますが、どうか健康に留意していただきたいと思います。
 皆さんの生活を支える政治については、先だって通常国会が閉会しました。雇用調整金や持続化給付金等については問題の残るところですが、現政権に代わり得る政権を築き上げていけるよう、来たるべき選挙に向け、精一杯頑張ってまいりますのでご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

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