「2020新春交歓会」に各界から多数のご来賓が出席
みんなの知恵や夢を結集し、新時代に相応しい産業にしよう!

 運輸労連は東京・全日通霞が関ビルにおいて1月7日(火)、「2020新春交歓会」を開催しました。連合をはじめ、立憲民主党、国土交通省、全日本トラック協会、関係団体などから約220名が出席。新年の門出に相応しい会となりました。
 冒頭、主催者代表あいさつに立った難波中央執行委員長は、2020年のスタートにあたり「新しい時代に相応しいトラックの産業構造を創り出していこう」と力強く呼びかけました(詳細は下記参照)。
 続いて、政労使の各界からご来賓の方々を迎え、あいさつをいただきました。連合・神津会長は、働き方改革元年となった昨年を振り返り、「道のりは険しい。しかし仏をつくって魂を入れるのは私たち労働組合。連携を深めながら存在を示していきたい」と連帯のあいさつが述べられました。
 また、立憲民主党・枝野代表は、競争にのみ価値を見出したこの30年間で、「分かち合う豊かさや支え合う安心感が失われた」と指摘。現状を打破するためには、「民間だけでは限界がある。だからこそ、政治が舵をとっていくべきだ」と所感が述べられました。
 国土交通省・一見自動車局長からは、「交通事故の撲滅、地方の生活の充実(公共交通の確保)、人手不足への対応。この3つが自動車行政の課題である」ことが述べられました。
 全日本トラック協会・坂本会長からは、「地方創生の旗頭はトラック。そこで働く皆さんが元気で、そのご家族も幸せを感じられる業界にしたい」とそれぞれの立場からあいさつをいただきました。
 その後、豊田中央副執行委員長の音頭で乾杯。出席者は親睦を深め、成田中央副執行委員長の三本締めで2020新春交歓会は終了しました。


●主催者あいさつ(要旨)

獅「子」奮迅!
今日より明日をめざし、確実に前に進もう

中央執行委員長 難波 淳介


 昨年の台風や豪雨により被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、早期復興を祈念してやみません。阪神・淡路大震災や東日本大震災など、私たちは引き続き、自然災害の歴史を風化させない運動を進めて参ります。一方で、災害時におけるトラック運送の計画運休の是非については、社会インフラとしての物流の使命とドライバーの安全確保の両面より検討を加え、社会的な合意のもとで進めていくべきだと申し上げます。
 近年頻発する自然災害のように、社会情勢も30年前には想像すらできなかったほど変わろうとしています。働き方・休み方改革が始まり、時間外労働に上限規制が設けられ、年次有給休暇5日付与の義務が企業に課されました。そして、同一労働同一賃金の施行も目前です。もちろん、トラック運輸産業も例外ではありません。これまでの働き方や休み方を見直し、若年層に就労先として選択される環境を創り出していかなければならないと考えます。
 この動きに即応するように、2018 年末には「緊急に運転者の労働条件を改善するための貨物自動車運送事業法の一部改正」が可決・成立しました。荷主の責任が強化され、適正運賃収受に向けた標準的な運賃も示されようとしています。このように、トラック運輸産業が新たな時代に適応できる環境や素材は集まりつつあります。皆さんの知見や知恵、そして夢を結集し、新しい時代に相応しい産業構造を創り出していきましょう。
 最後に、2020年の干支は「子」(ねずみ)です。昨日より今日、今日より明日、歩みは遅くとも確実に前に進んでいることが実感できるよう、獅「子」奮迅! 運動を進めて参ります。皆様のご健勝と、幸多き年となることを祈念し、新年のあいさつとさせていただきます。

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