第56回中央委員会を開催
2018春季生活闘争方針を決定。労使が力強い牽引役となり、
「人への投資」と「生産性の向上」で正のスパイラルを築く闘いを求める



中央委員会全景


あいさつする難波中央執行委員長

 1月30日(火)、運輸労連は「グランドプリンスホテル高輪」(東京都港区)にて第56回中央委員会を開催。中央委員・オブザーバー178名が出席しました。  難波中央執行委員長はあいさつで、世界経済の状況を概観。マクロ的な視点では、引き続き景気拡大が見込まれることを報告しました。しかし国別・地域別のミクロな視点でみると、日本をはじめ世界各国が問題を抱えており、個別の問題が世界経済へ波及する懸念もあるため、動向の注視を呼びかけました。  
   また、難波中央執行委員長は、経団連が発表した「2018年版 経営労働政策特別委員会報告」に触れ、経済界が賃金引き上げに対し、従来に比べて踏み込んだ呼びかけを行っている姿勢は評価できるものの、あくまで「年収ベースの引き上げ」にこだわっている点を指摘。  
   こうした状況を踏まえ、2018春季生活闘争は「月例賃金の引上げにこだわると同時に、長時間労働の是正については改正労働基準法の成立・施行を待つのではなく、各企業が独自の『働き方・休み方』に向けて労使協議を進めること。こうした取り組みによって、人口減少と産業構造が変化する中でも、『人への投資』と『生産性の向上』が正のスパイラルを生み出すように労使が力強い牽引役となる2018春闘にしよう」とあいさつを締めくくりました。  
   続く赤松広隆運輸労連顧問(衆議院議員)のあいさつでは、先の第48回衆議院議員解散総選挙のお礼が述べられるとともに、第25回参議院議員通常選挙(2019年7月)の立候補予定者が紹介され、それぞれから参院選に向けた意気込みが語られました。  
   議事では、小畑中央書記長が活動経過報告と「2018春季生活闘争方針」を提案。今春闘方針について8名の中央委員から、「総労働時間の短縮」「請願署名活動の情報共有」「企業内最賃の制定」などについて質問・要望が出されました。これらの質疑・要望に対して中央本部の各担当役員が答弁を行い、「2018春季生活闘争方針」を満場一致で採決しました。引き続きスローガンが採択され、狩屋中央副執行委員長の閉会あいさつ、難波中央執行委員長の音頭による団結ガンバロー三唱をもって第56回中央委員会は閉会しました。


運輸労連結成50周年記念レセプションを開催
「これまでの物流」から「これからの物流」へ
私たちは次の10年に向けた一歩を踏み出します





 第56回中央委員会が閉会した後、同ホテル「グランドプリンスホテル高輪」にて「運輸労連結成50周年記念レセプション」を開催。レセプションには連合・神津会長をはじめ、交運労協・住野議長、立憲民主党・枝野代表、民進党・大塚代表、希望の党・玉木代表、国土交通省・奥田自動車局長、全日本トラック協会・坂本会長など、政労使の垣根を越えた多数の関係者のご出席を賜りました。
 主催者あいさつで難波中央執行委員長は、「課題の山積するトラック運輸産業ですが、先達の皆様が不断の努力で築いてこられた物流を止めるわけにはいきません。『これまでの物流』から『これからの物流』へと転換を図り、次の10年に向けた新たな一歩を踏み出します」との決意を述べました。
 来賓者からそれぞれ祝辞を賜った後は、功労者表彰の運びに。運輸労連の50年を支え続けてきた歴代の元中央役員・全24名(内、出席者18名)を表彰しました。功労者を代表してあいさつに立った土屋哲世元中央執行委員長は、在任時の思い出を振り返るとともに、「運輸産業を一歩でも二歩でも前進させて欲しい」と、会場の現役世代を激励しました。
 功労者・OBによる鏡開きが行われ、豊田中央副執行委員長の音頭で乾杯となり、歓談では出席者が打ち解けて親睦を深めました。最後に燒中央副執行委員長の中締めで、レセプションは盛会のうちに終了しました。  


レセプション会場全景


功労者を表彰する難波中央執行委員長



土屋元中央執行委員長(第9代)による功労者代表あいさつ



功労者・OBそろっての鏡開き

 

ウインドウを閉じる