1月6日(金)、運輸労連は東京・全日通霞が関ビルにおいて「2017新春交歓会」を開催。連合をはじめ、民進党、国土交通省、厚生労働省、全日本トラック協会、労働・関係団体などから約200名が出席しました。
難波中央執行委員長は主催者あいさつで、運輸業界を誇りに思う気持ちを強く持ち、「トラック運輸産業で働くすべての人の想いをトリ込んだ運動を発信したい」と、2017年酉年の抱負を述べました。
来賓あいさつで、連合・神津会長は「今年はトリに行く年。労使の緊張関係をバネに価値に応じた対価をトリに行く」と、干支に絡めた2017春闘への意気込みを述べました。また、民進党・松原団体交流委員会筆頭副委員長の「皆様のために党を挙げて全力で頑張る」と、力の入った声が会場に響き渡りました。続いて、国土交通省・藤井自動車局長は「トラック運輸産業で顕著な下請多層構造の問題解決に取り組み、労働環境を守りたい」、全日本トラック協会・福本理事長から「人材確保が喫緊の課題。その解決に向け、労働環境の改善と適正運賃の収受に全力を傾注する」と、それぞれあいさつをいただきました。
その後、狩屋中央副執行委員長の乾杯の音頭で、出席者はそれぞれ歓談し、親睦を深めました。最後は重村中央副執行委員長が閉会のあいさつを行い、2017新春交歓会が終了しました。
●主催者あいさつ(要旨)
物流の歴史は人類の歴史
「止まってしまうかもしれない物流」にはさせない
中央執行委員長 難波 淳介
運輸労連は本年の7月に、50回目の定期大会を迎えます。人から人へ、先輩から後輩へ不断の運動が紡がれて来ています。しかし1990年の規制緩和以降、トラック運輸産業は、不毛な過当競争にさらされ続けています。「物流を制する者はビジネスを制する」と言われるものの、現場の実態は「長時間労働・低賃金」の産業となり、ドライバーの高齢化と人員不足により、まさに「止まってしまうかもしれない物流」へと変質しようとしています。
トラック運輸産業は、経済を支える、社会を支える、そして生活を支える、大動脈・ライフラインです。インフラを支える物流の歴史は、人類の歴史そのものです。運輸労連は日々の物流事情の変化、そして13万人の組合員とそのご家族の声をキャッチして、確実に次世代に繋いでいかなければなりません。物流の厳しい現実ばかりではなく、物流の重要性と魅力を社会に向けて発信していきます。
そのためには安全・健康への配慮も欠かせません。全国の交通事故は減少傾向にあります。この流れを止めることなく、事故災害ゼロの職場をめざしていきたいと思います。健康管理についても、定期健康診断の100%実施と受診をめざすとともに、「受診させればよい・受診すればよい」から、健康状態を把握し予防する、あるいは早期発見する行動へと、歩みを進めて参ります。
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