運輸労連は12月4日、第46回運輸セミナーを開催。約200名が参加し、2016春闘を目前に取り巻く情勢や情報の共有化を図りました。
セミナーは、難波中央執行委員長のあいさつでスタート。その中で難波中央執行委員長は、中央・各地方で開催されているトラック輸送における取引環境・労働時間改善協議会について、「日本経済を支える重要な社会的インフラでありながら、社会的地位は低位に置かれたままのトラック運輸産業に、ようやく光が照らされ始めた。これを好機と捉え、賃金・労働諸条件の改善に向け、トラック運輸産業の実態を社会に対し発信しなければならない。その意味で私たち労働組合の役割は重要」と述べるとともに、現在の、宅配便も含めたトラック輸送というインフラが、ドライバー不足により機能しなくなる将来が予想されるとし、「多くの人々にとってトラックドライバーが希望職種になるよう、賃金・労働条件を引き上げる春闘にしたい」と、2016春闘への意気込みを語りました。
セミナー第1講義は、日本労働組合総連合会の須田孝総合労働局長が「連合2016春季生活闘争の取り組み」を講演。月例賃金にこだわり、中小・非正規の底上げ・賃上げ要求のポイントなど連合方針を解説いただきました。第2講義は大阪経済大学経済学部・岩本沙弓客員教授による「日本経済の現状と展望」、第3講義は、辻元清美衆議院議員による「政治情勢について」の講演を受けました。
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