運輸労連第44回定期大会 7月7〜8日島根県松江市で開催
2011〜2012年度運動方針決定

魅力ある運輸産業をめざし、力強い運動を

 7月7日(木)〜8日(金)の2日間、運輸労連は島根県松江市・島根県民会館において「第44回定期大会」を開催。全国から代議員・傍聴者など750名が参加しました。
 今年の定期大会は冒頭、3月11日に発生した東日本大震災で犠牲となられた全ての人々に対し、参加者全員で黙祷を捧げました。また開会のあいさつで近藤中央副執行委員長は「震災後の経済・地域・企業の復興、生活や賃金・労働条件の復元へのスタートとなるよう、今大会での活発かつ真摯な議論を」と述べました。
 来賓として、連合・古賀会長をはじめ、交運労協・渡辺議長、交通労連・山口中央執行委員長の他、島根県商工労働部・西山部長(県知事代理)や運輸労連顧問の民主党・赤松衆議院議員、藤田衆議院議員などが出席され、それぞれあいさつされました。
 大会では、2011〜2012年度運動方針が提案され、13名の代議員から「労働政策」「産業政策」「組織拡大・強化」の課題の他、被災された東北ブロックの代議員からは「現状の報告、支援に対してのお礼、被害対策の要望」などが出されました。それぞれ答弁の後採決、満場一致で運動方針を決定。
 また、役員改選では、山浦中央執行委員長を再任、中村中央副執行委員長、小畑中央書記長を新任するなど30名の中央役員を選出。なお今大会をもって、高橋中央副執行委員長、池上中央書記長ら2名の常駐役員を含む6名が退任されました。


 
スローガン
魅力ある運輸産業への転換をめざし、政策実現に向けた力強い運動を進めよう
いまこそ、物流の力で活力ある日本を再生しよう


委員長挨拶(要旨)


中央執行委員長
山浦正生

震災からの復旧・復興、産業政策の実現に向け、
組織の全力を挙げて取り組む


 初めに、東日本大震災により尊い命を奪われたすべての犠牲者に対し、心から哀悼の意を表したいと思います。そして、すべての被災者に対し、心よりお見舞いを申し上げます。
 また、震災直後より、緊急物資輸送をはじめ、「運輸の社会的な使命」を果たすべく、全国の多くの仲間の皆さんの懸命なご努力に対し、改めて感謝を申し上げます。
 運輸労連としても、緊急災害対策本部の設置、春闘交渉の一時中断などの対応の他、被災者支援カンパ、連合救援ボランティアへの積極的な参加を行ってきました。今後も、全国の仲間が心を一つにして、震災からの復旧・復興に全力を挙げて取り組んでいきたいと思います。
 その一方、被災地をよそに行われた「与野党間での政争」「民主党内の対立」などにより、国民の政治不信はさらなる深刻化に陥りました。この点について、与野党の責任は極めて重く、厳しく批判されるべきだと考えます。
 私たちが選挙で民主党を支持・支援してきたのは、民主党のめざす政策の方向性と運輸労連の政策が軌を一にしたからです。震災からの復興はもとより、今なお続く日本経済の長期停滞など、政治の使命と責任は極めて大きく、それを全うするよう民主党に対し強く要請します。
 いずれにしましても、「政権交代」を果たした現在、私たち運輸労連には国会活動はもとより、行政・業界対策を強化し、政策課題の実現に向けた対応が求められております。そのため、本年度より「運輸労連政策推進議員懇談会」を設置し、トラック運輸産業の実態や政策要求内容について、各議員に理解を深めてもらい、政策要求の実現に向けての法改正や行政交渉の取り組みを強化していきたいと思います。