1月6日、運輸労連は東京・全日通霞が関ビルにおいて、「2010新春交歓会」を開催。交歓会には、労働界、政府、行政、関係団体などを含め、約230名が参集。
主催者を代表し山浦中央執行委員長は「暫定税率の廃止が実現されなかった点は残念である。厳しい環境であるが一歩前に出る運動に挑戦しよう」と決意を述べました。
また、来賓として連合・古賀会長、民主党・細野副幹事長、国土交通省・三日月政務官、最後に、赤松農林水産大臣からそれぞれあいさつをいただきました。 続いて「ピンチをチャンスに変えて希望の年に」との高柳中央副執行委員長の音頭による乾杯のあと、参加者は懇談を通じ親睦を深めました。
最後に岸本中央副執行委員長が「寅年なだけに、私たちトラ(寅)ック産業は厳しいなかでも発展し、幸運をとら(寅)える1年に」と述べ中締めを行い、2010新春交歓会を終了しました。
● 主催者あいさつ(要旨)
山浦中央執行委員長
「昨年末に税制改正大綱・22年度予算案が閣議決定されたが、危機的な状況にあるトラック運輸産業にとって、自動車関連諸税における暫定税率の廃止が実現されなかった点は残念である。いずれにせよ、今年は昨年以上に厳しい環境が予想される。運輸労連として一歩前に出る運動に挑戦し、自分たちが日本経済と国民生活を支えているとの誇りを胸に、将来を見据えた健全な業界にパラダイムシフトできるよう運動に取り組みたい」
● 来賓あいさつ(要旨)
連合・古賀会長
「昨年は新しい政治の幕開けと同時に、新しい社会づくりがスタートした年だった。そして今年は、連合労働運動として労働を中心とした福祉型社会の実現に向け、その役割を果たさなければならない。さらには、今度の参議院選挙こそ、連合の組織力が問われる選挙。皆さんには、より一層の選挙に向けての闘いを期待する 」
民主党・細野副幹事長
「暫定税率については、党を代表し皆さんにお詫びしなければならない。その一方、トラック産業に対する政策的な様々な配慮も要望させていただいたこともご理解いただきたい。政策実現の意味でも、7月の参議院選挙の影響は非常に大きい。本当の意味での決戦の場と位置づけ闘っていただくことを心よりお願いする」
国土交通省・三日月政務官
「暫定税率が維持された一方、懸念されていた運輸事業振興助成交付金については維持できた。国土交通省としては、物流業界を日本経済の血液であると認識し、みなさんが活力を取り戻すことで、日本経済は成長すると考えている。今年も、みなさんのご意見を賜りながら、トラック輸送の発展・安全のため尽力する」
赤松農林水産大臣
「将来を国民に示し、選挙で約束したマニフェストを確実に実行することが、政治にとって最も重要。暫定税率については今後、約束を果たせるよう、鳩山内閣の一員として努力する。運輸労連が春闘で勝利し、参議院選挙では推薦候補全員が上位当選するよう、それぞれの立場でがんばっていただくことを心からお願いする」
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