運輸労連第41回定期大会 東京・浅草公会堂に750名が参集

2008年度(中間年)の運動方針を決定
結成40周年記念レセプションも開催

燃油高騰など厳しい環境のなか、現状打破につながる行動の展開を!

 運輸労連第41回定期大会が7月3日(木)〜4日(金)、東京都台東区・浅草公会堂で開催され、全国から代議員・オブザーバーはじめ750名の仲間が出席しました。
 大会では2007年度の活動を振り返るとともに、労働政策・産業政策・組織拡大強化などを討議し、2008年度(中間年)の運動方針ならびに一般会計予算を決定しました。
 来賓には連合・古賀事務局長をはじめ、参議院議員・轟木利治氏、参議院議員・吉川沙織氏、衆議院議員・赤松顧問、前衆議院議員・藤田顧問、他多数の関係団体代表の方々が臨席しました。
 なお、大会第1日目終了後には浅草ビューホテルにおいて、結成40周年記念レセプションを開催しました。



委員長挨拶(要旨)


中央執行委員長
土屋 哲世

 今大会は産別結成40周年という記念すべき節目の定期大会であり、「40にして惑わず」の格言の如く、40年を契機に「組織(顔)に一層責任を持ち、新たな産別運動の前進を期待したいと」決意しているところです。
 08春闘は連合の旗の下、すべての働く者の「格差是正」と「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を目指し、その第1歩を踏み出す春闘でありました。2月に開催した中央委員会では依然として業界全体が、「減少し続ける国内貨物輸送量」や「低迷する賃金水準」、「異常なまでの燃油費高騰」の3点セット問題を抱え、昨年以上にハードルの高い春闘情勢にありましたが、他産業に比べて「極めて低い賃金水準」や「長い年間総労働時間」を強いられるなか、額に汗して頑張っている13万人の組合員の期待に応えるためにも、全組合で要求を掲げ、ヤマ場に向けての具体的な取り組みを展開してきました。また、産別として関係諸団体に対して「適正な料金改正」と「暫定税率の廃止」が不可欠なことを強く訴える取り組みに力を注いできました。
 結果、個別労使交渉では、賃金等について昨年並みの水準を確保し、大手組合での「ワーク・ライフ・バランスへの対応」など、一定の成果を得られましたが、最終的には厳しい業界実態から、経営側の厚い壁を打ち破ることができず厳しい結果となりました。
 現在の異常な原油高は長期化が予想され、原材料の高騰によりトラック購入価格も17年ぶりに値上げされる動きがあります。先を見越したコスト計算や利用運送業でのメリット面の検証など、克服すべき課題は山積しています。
 実力行使は別として、今後は労使が腹を据えて現状打破につながる、インパクトのある行動展開など関係諸団体がより一層の連携を深めていくことが重要です。
 適正な運賃・料金の実現をめざし、本大会では組織の将来を見据えた活発な議論がされることを、強くお願いする次第です。




運輸労連結成40周年記念レセプション
良識と常識の産別組合に
功労者27名を表彰

 運輸労連結成40周年を記念したレセプションは、第41回定期大会1日目の7月3日午後6時から東京・浅草ビューホテル「飛翔の間」で開催しました。
功労者含め750名が出席するなか、安藤真美女性特別執行委員のハツラツとした司会で開会。主催者を代表して土屋中央執行委員長は「『40にして惑わず』という言葉があります。良識と常識の産別組合として『熱き思い』と『汗して働く仲間の声』を忘れることなく、『労働環境改善』と『産業政策の実現』を通して、ひと回り大きな産業別組織をめざしたい」とあいさつしました。
 続いて功労者の表彰を行ない、30周年以降に退任された中央役員経験者27名の諸先輩の長年の組合活動に対し、土屋中央執行委員長から感謝状と記念品が贈られました。功労者を代表した鈴木一麿元中央執行委員長は、「50年、100年にわたる運輸労連の末長い発展を期待する」と御礼のあいさつを述べました。
 その後「鏡びらき」を行ない、全員で「乾杯」の後、立食形式の懇親会。 最後に松村中央副執行委員長が「諸先輩には後輩たちの見張り役を務めていただきたい」と中締めを行ない、記念レセプションを閉幕しました。