厚生年金14.8％、健康保険15.1％、雇用保険7.5％が未加入

トラック運送事業者は、すべての事業所が社会保険（厚生年金、健康保険、雇用保険）の強制適用事業所となっていることから、今回も実態把握のために調査を行いました。
　調査結果では、社会保険の未加入が厚生年金で14.8％、健康保険で15.1％、雇用保険で7.5％となっています。
　前年比較では、厚生年金で0.4ポイント、健康保険で0.5ポイント、雇用保険で1.3ポイント改善しています。

○厚生年金

加入率は84.1％（昨年83.7％）で、未加入率が14.8%（同15.2％）となっています。

保有台数別では、「5台未満」が64.4％、「5台」が63.8％で低い実態となっていますが、　「101台以上」が94.1％となっており、保有台数が多くなるにしたがって加入率が高くなっています。一方、違法といえる「国民年金加入」と回答した人は12.5％となっています。

労働組合の有無で「加入している」割合は、「組合に入っている」の94.8％に対し、「組合はない」が77.5％となっています。

年収別では、「200万円以下」が67.5％の加入率で一番低く、金額が高くなるにつれて加入率は高くなっています。また、実残業時間と残業代支給の差では、「残業しても支給されない」と回答した人の20.2％が厚生年金未加入という二重の法違反となっています。