厚生年金15.3%・健康保険17.9%・雇用保険9.6%が未加入 トラック運送事業者は、すべての事業所が社会保険(厚生年金・被用者健康保険・雇用保険)の強制適用事業所となっています。運輸労連フリーダイヤル相談窓口に、社会保険の問い合わせが増えていることから、今回も実態把握のためにアンケートを行いました。 調査結果では、社会保険の未加入が厚生年金で15.3%、健康保険で17.9%、雇用保険で9.6%となっており前年比で健康保険が0.2ポイント悪化したものの、厚生年金で0.2ポイント、雇用保険で0.1ポイント改善しています。 |
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○厚生年金 厚生年金は、加入率が83.3%(前年81.4%)で未加入率15.3%(同15.5%)となっています。 保有台数別では、「30台以下」が77.1%、「101台以上」が94.7%の加入率となって保有台数が多くなるにしたがって加入率が上っています。一方、違法といえる「国民年金加入」と答えた人が12.3%となっています。 労働組合の有無で厚生年金未加入をみると、「組合加入」の4.0%に対して「組合なし」が21.8%となっています。 年収別に加入をみると、「300万円以下」が74.3%の加入率で一番低くなっています。また、実残業時間と残業代支給の差では、「残業しても支給されない」と答えた人の24.9%が厚生年金未加入という二重の違法状態となっています。 |
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