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機関紙づくり vol.17

見出しにもレイアウトがある

見出しの「字下げ」「字上げ」の処理

 見出しにもレイアウトが必要だということを押さえておくことは大切です。例えば、見出しの置きスペースに左右・天地(上下)幅いっぱいの見出しを配置した場合、見出しの効果が半減してしまうことが考えられます。記事の内容をいかに短い言葉で上手に表現できても、読者を引き付けるような「見出しのレイアウト」が行われなかったら、せっかくの苦労も水の泡となってしまいかねません。

見出しを大きく見せる、「字下げ」「字上げ」

 見出しのレイアウトとは、見出しを迫力あるものにするために「字下げ」「字上げ」という処理をすることです。そうすることによって、見出しの周りにホワイトスペースが生まれ、見出しを浮き上がらせ、迫力を出すことができます。この処理をせず、見出しが3段だからといって、3段の天地幅いっぱいにつくってしまうと、上下の中段ケイ(記事の段と段を区切る罫線)にくっつくように見えて、見出しが引っ込んでしまい、迫力を出すどころか、逆に小さい感じがしてしまいます。
 「字下げ」「字上げ」の基本ルールは、以下のとおりです。「1字分の字下げ」というのは、見出しの頭を中段ケイよりも1文字分(本文)下げること。したがって「2字分の字下げ」は2文字分(本文)下げるということです。「字上げ」も同様で、「1字分の字上げ」とは、見出しの一番下の文字を中段ケイよりも1文字分(本文)上に上げるということです。
 また、柱見出しの長さを天地に対して6割の長さ、主見出しは天地に対して5割の長さとし、2本の見出しの並びを斜めに配置した「チドリ」のレイアウトが基本です。

見出しの左右・間のアキにも基本ルールがある

 見出しの左右・間のアキにも基本ルールがあります。「字下げ」「字上げ」と同様に、見出しの左右が本文にくっつき過ぎたり、柱見出しと主見出しの行間にアキがないと窮屈になり、見出しの効果が半減してしまい、読みにくくなってしまいます。そのため、見出しの左右にもホワイトスペースが必要になります。その目安は以下のとおりです。この場合、柱見出しと主見出しが配置されることを想定しています。
 このように、見出しの上下と左右に一定のホワイトスペースをつくることによって整然とした見出しになり、読者の目を引き付ける役割を果たしています。


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