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機関紙づくり vol.16

見出しの基本形と処理の仕方

見出しの立て方は?書体や処理の方法は?

 一般紙は一つの紙面に幾つかの記事を掲載し、見出しは記事のウェイトを意識しながら、「タテ書き・ヨコ書き」、見出し本数は「1本〜3本」、文字の装飾は「黒字・袋文字・袋文字影付き」、書体は「ゴシック体・明朝体」、バックに「地紋あり・地紋なし」、段数は「1段抜き・2段抜き・3段抜き」などの組み合わせによって変化を出しています。
 労働組合の機関紙の多くは一般紙より判型が小さいため、一般紙のような多彩な見出しの組み合わせは難しいとしても、タテ書きの見出しだけでなくヨコ書きの見出しにする、あるいは文字の装飾や書体に変化を付ける、地紋を敷くといった方法で、一般紙同様に読者の関心を引き付けることを意識した見出しづくりができます。

見出しの本数は2本が基本

 まずはじめに注目したいことは「見出しの本数」です。機関紙を眺めていると一つの記事に対して「見出しは2本」という形が圧倒的に多いことに気付かされます。その2本の見出しの多くは、右側が「柱見出し」、左側が説明する「主見出し」となっており、この2本の見出しのスタイルが「見出しの基本形」といえるものです。
 慣れないうちは、見出しを2本つくったら「どちらも柱見出し」だったというケースもあります。これは、2本の見出しで記事の内容の見当が付かず、見出し同士が張り合っている状態です。主見出しは柱見出しで言い切れなかったことの補足、柱見出しの説明の役目を担っているのだということを意識して見出しを考えましょう。
 また、できれば見出しの文字数は可能な限り少なくすることも大切です。文字数を少なくすることで、目に訴える印象が強まり、余韻が残るからです。逆に文字数が多くなると目に訴える力は弱くなり、緊張感のない紙面になってしまう傾向があります。

見出し文字の装飾方法と書体

 見出しの文字の装飾方法を区別すると、基本的なものとして「黒字」「袋文字」「袋文字影付き」の3種類が挙げられます。
 書体は、ゴシック体でも明朝体でもつくることができますが、地紋をバックに敷く場合は、圧倒的にゴシック体が使われます。明朝体の場合は薄い色をバックに敷く程度で処理するのが一般的です。
 それは、明朝体は「可読性(読みやすさの度合い)の高い文字」なので、飾り過ぎるとかえって読みにくくなるからです。逆にゴシック体は「可視性(目で認識できる度合い)の高い文字」であることから、地紋を敷いてより一層見栄えよくすることができます。



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