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機関紙づくり vol.15

イベントなどを知らせる記事作成は機関紙担当者の登竜門

自分の書く記事に自信を

 記事には、形式で分類すると①ニュース、②ルポルタージュ(現地・現場報告記事)、③投稿、④解説・評論、⑤コラム、⑥傾向記事(統計やデータなどを基に物事や状態が一定の方向へ傾いていることを示した記事。例:トラック貨物の増加傾向続く)――があります。
 機関紙担当者がまずマスターしなければならないのが記事の作成ですが、解説や評論記事には一定の見識や知識が必要ですし、コラムや傾向記事は記事作成の経験が必要となる場合が少なくありません。しかし、イベントなどを知らせるニュースを記事にする場合、少々のコツをマスターすれば、誰にでも書くことができるようになります。
 今回はニュースを記事として書く場合を例にして、記事の書き方を説明します。

記事はHOWに力点を

 大会、委員会の開催をはじめとするイベントの記事を書くコツは、情報収集(取材)をきちんと行い、その情報をもとに5W1Hを意識してまとめれば立派な記事になります。この場合、とくにWhy(なぜ・理由、背景、目的)とHow(どのように・手段、方法、程度、情景)に力を入れて書くことが「納得させる文章」であると言えます。特に説得力のある記事はHowに力点が置かれ、取材されています。
 例えば、決起集会の取材を想定してみましょう。この場合、①決起集会の目的は何か、②主催者は何を訴えたのか、③決起集会の特徴(会場の雰囲気・参加者の表情・盛り上がったのか否か)などの状況を把握することが一番大切です。これを把握・整理したうえで、①When(いつ)、②Where(どこで)、 ③Who(誰が)、④What(何を)などを加味しながら文章をまとめれば、春闘の決起集会の記事は完成となります。
 もう一点、取材をして記事を書くときに大切なことは、途中で休憩をしないことです。途中まで書いて、続きは明日というのは現場の感動や状況認識が薄れるので文章のメリハリがなくなってしまいます。

メモ取りに処方箋はなし。まず慣れることから

 次に取材メモの取り方です。ただ残念ながら、メモ取りが上手になる処方箋はありません。何といっても「慣れ」の一言に尽きます。慣れるためには、取材時の録音に頼らないで、取材メモを取る。そして、メモだけを頼りに記事を書いてみましょう。ただその場合は、聞き漏れ・聞き間違いは避けられないため、後で録音を聞きながら取材時のメモや作成した記事に間違いがないかチェックしましょう。そうすることでメモ取りのスピードが速められると同時に、自分のメモ能力を測ることができます。


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