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機関紙づくり vol.14

記事には「タテ型」「ヨコ型」「外型」がある

ヨコ型の記事を増やし、読者(組合員)の紙面参加を


記事は3分類

 記事は、内容で分類すると「タテ型」「ヨコ型」「外型」の3つがあります。

●「タテ型」記事は、組織から組合員へ、上部組織から下部組織への報告・訴え。また、上部と下部組織間の意思疎通・相互理解、行動計画・経過・結果など、いわゆる上意下達の記事です。

●「ヨコ型」記事は、組合員相互の意思疎通を主としたもので、意見(投書欄、提案箱、私の主張)、作品物(随想、詩、短歌、俳句、川柳、写真、紀行、絵、まんが)、依頼原稿(私の特技、自慢、健康法、宝物、家族、思い出)などです。機関紙には、読者(組合員)間の情報交換と相互理解という役割があることを考えると、これらヨコ型の記事は欠かせません。

●「外型」の記事は、共通の関心事である外部情報を扱ったもの。地域や国内外で起こっている出来事を自分たちの置かれた視点で発信する記事も含まれます。「ぜひ物」といわれる組合員の共通の利害・関心のある情報(例えばエコドライブなど)や、「決まり物」といわれる、ほぼ毎回決まって掲載する統計などの解説コーナー(例えば〈情報コーナー〉などのコーナー名を付けて)も外型の記事に含まれます。

機関紙の理想型はタテ4、ヨコ4、外2の割合

 これら3つの型を意識して、それぞれの団体の機関紙が何型か考えてみましょう。親睦団体の場合は当然、ヨコ型の記事が主流になりますし、同業者団体は外型、市民運動団体はタテ型と外型の折衷、PTA新聞はタテ型・ヨコ型が主流といったところでしょうか。
 それでは、労働組合の場合はどうでしょうか? 圧倒的にタテ型が多いようで、「タテ8、ヨコ1、外1という割合で構成され、上意下達型の記事が紙面の大半を占めているケースが数多く見受けられます。この結果、残念ながら機関紙は「おもしろくない」「固い」「難しい」といった手厳しい評価を受ける結果になりかねません。
 上意下達の記事はもちろん重要ですが、読んでもらうためには、ヨコ型の記事を増やし、読者 (組合員)の紙面参加を図ることも大切です。機関紙の理想型はタテ4、ヨコ4、外2ぐらいの割合が理想と言えます。

 


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