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機関紙づくり vol.13
紙面構成は「面」と「欄」を意識して
決まったページには、決まった記事を掲載する
定型・定位置を徹底する――これは、読みやすい機関紙づくりに欠かせない条件の一つにあげられます。定型・定位置とは、あらかじめ決まった面(ページ)に、決まった記事を掲載することを指します。
例えば、私たちが毎日読んでいる新聞は、政治面、経済面、社会面など、掲載する面の大枠は決まっています。社説、コラム、テレビ欄、川柳などの投稿欄も同様です。
あらかじめ各面に載せる記事を決めておく
機関紙も2面以上になる場合には、まず「面建て」という作業が必要になります。B4判2面なら、1面と2面に何を載せるのかを決めておく構成作業です。A4判4面の場合は、4面分の面建てを考えなければなりません。
2面建ての場合は、1面は総合面、2面はコミュニケーション面ぐらいのおおざっぱな決め方で良いでしょう。
4面建てなら例えば1面はニュース・活動面、2〜3面は特集・解説・短信・職場紹介など、4面は読者登場・レク活動などが一般的な構成です。
また、A4判4面の場合は、B4判2面と比べると1面あたりの記事の収容量は少ない反面、企画が膨らみます。2〜3面では見開き(A3ヨコ型)全面を使った紙面構成ができるので、紙面の変化や躍動感などをつけたレイアウトが可能です。
3つの「欄」で紙面を豊富化
それぞれの面に入れる記事の内容が決まったら、次は面ごとの欄(場所取り)を決めます。ここで意識したいのが、@固定欄、A特集欄、B報道欄――の3つの「欄」です。
とくに、固定欄は別名「決まり物」ともいわれ、記事量やスタイル、レイアウトは継続することが大切です。固定欄には、コラムタイプ(巻頭言、投稿、読者登場、冠婚葬祭など)、続き物タイプ(○○紹介、シリーズ物、連載物など)、解説物タイプ(用語解説、時事解説など)があります。
機関紙の信頼と伝統は、このように「面」や「欄」を意識した紙面づくりから生まれるのです。
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