情報 機関紙づくり vol.8 【実践編「見出しづくりのポイント」】 見出しは究極の要約記事 機関紙を手にしたときに、まず目に入るのが見出し。大抵の読者は興味のある見出しを発見するとその記事に関心を持ちますが、そうでないとゴミ箱へ直行してしまうかもしれません。見出しは読者を引き込むという重要な役割を持っています。見出しは「記事の顔」読者を惹きつける魅力が不可欠 見出しは、記事の要点や重要度を表すだけでなく、より多くの読者に本文を読んでもらえるよう読者を惹きつける魅力が欠かせません。つまり瞬時に本文の内容が理解できること、同時に読者に訴求する情報力を持つ―という二点を備えていることが見出しには不可欠なのです。見出しが「記事の顔」といわれるゆえんです。 「読む」よりもパッと見て「感じ」させること では、見出しを考える際、「読者を惹きつける魅力」を織り込むためには、どのようなことが必要でしょうか。 無難にまとめようとせず自由な発想で冒険もそれでは具体的な見出しの付け方の手順です。まず記事を数回ほど読んで、この記事は何を伝えようとしているのか、つまり結論を把握すること。そのうえで、①ポイントになると思われるところを何本かメモ書きにする、②その中から不必要なものを削除し最低限必要なものを残す、③見出しの候補を選ぶ――という手順で進めます。そして、強調したいことと(※1)、省略できる言葉を(※2)見極めて、さらにできるだけ短く、ひと目で分かるような簡潔な表現にしていくのです。作成した見出しは、別の視点からも再考してみましょう(※3)。 見出し作りの敵は「自粛」。無難にまとめようとせず、自由な発想でどんどん冒険することが大切です。 |