運輸労連は12月9日、第47回運輸セミナーを開催。約220名が参加し、2017春季生活闘争を目前に取り巻く情勢や課題について認識の共有化を図りました。
セミナーは、難波中央執行委員長のあいさつでスタート。その中で難波中央執行委員長は、「2016年は軽井沢スキーツアーバス事故、山陽道八本松トンネルトラック追突事故が発生したにも関わらず、未だに安全意識が低い事業者が存在するのも事実。ドライバーの労務・健康管理の改善により、事業用自動車の運行の安全を確保するため、国土交通省・厚生労働省は連携強化を図るべき」と指摘。また「トラックがなければ、人々の生活は成り立たない。トラック物流はいわば、日本社会の生命を維持するシステム。しかし現在、トラックドライバーは人材不足の状況に陥っており、物が運べない時代が近づきつつある」と述べ、トラック運輸産業に対する理解を広く社会に求めるため、「運べないトラック」をテーマとしたDVDを制作しネットによる発信を予定していることを明らかにしました。
セミナー第1講演は、日本労働組合総連合会の須田孝総合労働局長から「連合2017春季生活闘争の取り組み」をテーマに、2017春闘方針のポイントについて説明を受けました。続いての第2講演は、国土交通省・加藤進自動車局貨物課長による「トラック行政の最近の取り組みについて」、第3講演は、ジャーナリスト(デモクラTV代表・元朝日新聞編集委員)・山田厚史氏による「『分断』する世界に『絆』を 波乱含みの世界経済と日本の政治」をテーマに、それぞれからご講演をいただきました。 |