「2014新春交歓会」を開催
各界から230名が出席
景気が好転しつつある今年こそ、 賃金引き上げを実現し
働くものが誇りをもてる業界をめざそう!

 運輸労連は1月7日(火)、東京・全日通霞が関ビルにおいて「2014新春交歓会」を開催。連合をはじめ労働団体の他、民主党、国土交通省、厚生労働省、関係団体など、約230名が出席しました。  
 山浦中央執行委員長は主催者あいさつで、「景気が上向いてきた今、経済成長と賃金引き上げを同時に図ることが重要」とあいさつ。  
 来賓あいさつで、連合・古賀会長は「月例賃金に徹底的にこだわる今次春闘、労使の真摯かつ懸命な交渉に期待。連合全体として、その交渉を支援していく」、また、民主党・海江田代表は「交通政策基本法に関する具体的な政策をはじめ、皆さんの政策を前進させるよう、国会でがんばりたい」。続いて、国土交通省・田端自動車局長は「景気回復を加速化させるためにも、適正運賃に政労使で取り組みたい」、全日本トラック協会・星野会長からは「人の採用・教育・生産性を向上させ、素晴らしいトラック運輸産業を労使でめざそう」とそれぞれあいさつをいただきました。
 その後、狩屋中央副執行委員長が乾杯の音頭をとり、参加者は親睦を深めました。 最後に岸本中央副執行委員長が中締めのあいさつを行い、2014新春交歓会は無事終了しました。


● 主催者あいさつ(要旨)
政策実現の着実な一歩の年に
2014春闘は「月例賃金」「格差是正」にこだわり
全力で取り組む

中央執行委員長 山浦正生


 政策課題についてですが、1つは「規制緩和の検証」です。この21年間で増加した事業者2万3000社のうち、2万2000社が20台以下の中小零細事業者です。中小零細は、経営基盤が脆弱で、法で定められたルールすら守られない事業者が多く存在しているのが実態です。私はもう一度、参入基準5台について議論すべきであると考えています。
 もう1つの課題は書面契約の問題です。商取引の基本は契約ですが、トラック運輸産業は商慣行における契約自体が極めて希薄です。私は、運賃契約の中でお客さまが、サーチャージや消費増税分を数字として理解していただき、適正な運賃・料金を収受できる仕組みが必要であると考えます。
 また、2014春季生活闘争については、産業・企業の環境や実態に違いがありますが、統一ベア要求を連合として掲げ、月例賃金・格差是正にこだわり、すべての労働者の労働条件改善に向け取り組むこととしています。15年・20年ともいわれるデフレから脱却し、経済の好循環をつくり出すことが、今まさに社会からも求められています。その際、経済成長と所得向上を同時に図ることが重要です。このことを経営者の皆さんにも、十分にご理解していただき、対応されるようお願いいたします。