第50回中央委員会を開催
2012春季生活闘争方針を決定
魅力あるトラック運輸産業へシフト!


あいさつする山浦中央執行委員長

 1月30日に運輸労連は、静岡県熱海市の「熱海後楽園ホテル」において、第50回中央委員会を開催しました。中央委員・傍聴者ら170名が出席。開会のあいさつで桜木中央副執行委員長は、トラック運輸産業の社会的地位の向上につながる春闘を構築すべく、第50回中央委員会での活発な議論を要請。愛知県連・長尾中央委員と兵庫県連・曲尺中央委員を議長団に選出しました。
 山浦中央執行委員長はあいさつで、政治状況、経済状況等について触れると同時に、2012春季生活闘争の取り組みについて「統一要求基準は定昇(相当)分1.5%と、格差是正分を含めた賃金水準の復元分1%を乗じ、「6000円中心」の統一要求額を提示する。また、特定最賃確立の絶対条件である企業内最賃協定の締結に全組合が取り組んでもらいたい。今次春闘を通じトラックが魅力ある産業にシフトできるよう加盟組合の皆さんとがんばりたい」と春闘への決意を明らかにしました。
 また、来賓として出席した赤松広隆顧問(民主党衆議院議員)は「震災を機にトラックの重要性が広く国民に再認識されたと思う。公共輸送であるトラックの具体的な政策・目標を確立するためにも、運輸労連政策推進議員懇談会として最低車両台数や駐車取り締り問題などの課題を順次取り組んでいきたい」とあいさつ。同じく藤田一枝厚生労働大臣政務官(民主党衆議院議員)は社会保障と税の一体改革に対する理解を訴えるとともに、「厚生労働大臣政務官としても、厚生年金や社会保険から脱退届を出した事業者に対して、運輸局と連携し適切な指導ができる体制をめざしたい」と述べました。
 議事に入り、小畑中央書記長が活動経過の報告と第1号議案「2012春季生活闘争方針」の提案、市川中央書記次長が第2号議案「中央連合会費の取り扱いについて」の提案を行いました。その後、7名の中央委員から「地域実態に応じた要求額設定」「改善基準告示の法制化」「企業別最賃の職種別設定」「組織拡大方針」「震災復興に対する協力要請」などの質問・要望が出されました。
 これらの質問・要望に対し、三瓶・中村・野村の各担当役員が答弁。「2012春季生活闘争方針」と「中央連合会費の取り扱い」の2議案を満場一致で決定しました。
 その後、「魅力ある運輸産業への転換をめざし、政策実現に向けた力強い運動を進めよう。いまこそ、物流の力で活力ある日本を再生しよう」とするスローガンを採択。岸本中央副執行委員長が閉会のあいさつを行い、最後に山浦中央執行委員長の音頭による「団結ガンバロー」三唱をもって第50回中央委員会を終了しました。  
 翌日は、2011年度運輸共済評議員会が開催され、加入拡大、創立30周年記念事業の実施などの各議題が確認されました。