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機関紙づくり vol.19

レイアウト編――その1

ビジュアルで「迫力と動き」のある紙面に

 

 文字量が多すぎる機関紙では組合員はあまり興味をもってくれません。視覚的に訴える(ビジュアルな)紙面をレイアウトするためにはどうすればよいのでしょうか。機関紙は一般紙(ブランケット判)に比べて版型が小さいので、毎号決まって掲載する「固定欄」を除くと、残るスペースは限られています。この限られたスペースをいかに処理し、「迫力と動き」のある紙面にするか。また固定欄でも、連載記事のタイトルのデザインに工夫を凝らすことで興味を引くことができます。

レイアウトには3つの原稿が必要

 機関紙のレイアウトで何よりも大切なのは視覚的に訴える(ビジュアルな)要素をどう処理するかということです。
 そこで、レイアウトをするには3つの原稿が必要となってきますので、まずはそのことを意識するようにします。3つの原稿とは、
・記事原稿
・ビジュアル(写真、グラフ、イラスト、漫画など)原稿
・ラフレイアウト(レイアウト原稿)
を指します。
 この3つに、できればそれぞれ同程度の労力と時間をかけて紙面をつくることが大切です。そしてレイアウトの割合は、写真やグラフ、イラスト、漫画など、ビジュアル的要素は紙面全体の3分の1くらいを目安に配置し、記事原稿も見出し(中見出し等含む)もそれぞれ全体の3分の1くらいにします。この割合で紙面のレイアウトができれば望ましいと言えます。

固定欄の連載記事のタイトルデザインも効果的

 ビジュアルな紙面を編集するうえで、意外に効果的なのが固定欄の連載記事のタイトルデザインです。一般紙のタイトルデザインを見てみると、文字にイラストを組み合わせたもの、トーン(バックに網)で処理したもの、ケイで工夫したものなど、幾つかの既刊の紙面から拾ってみれば10〜20個ぐらいは探し出すことができます。いずれのタイトルにも相当の神経と工夫が凝らされています。
 タイトルは、見出しと同様に読者が目を注ぐものであるだけでなく、それに加えて幾度となく使われるものでもあるので、特にエネルギーが注がれているのです。それがビジュアルな紙面編集につながっているのです。

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